【書評】ウェブ担当者が知っておくべきKPIについて書かれた一冊 – 『繁盛するWebの秘訣「ウェブ解析入門」』

【書評】ウェブ担当者が知っておくべきKPIについて書かれた一冊 – 『繁盛するWebの秘訣「ウェブ解析入門」』

繁盛するWebの秘訣「ウェブ解析入門」 ~Web担当者が知っておくべきKPIの活用と実践

江尻 俊章 技術評論社 2011-09-07
売り上げランキング : 67401

by ヨメレバ

★★★★★★☆☆☆☆


どうしても三日坊主となり、再開→中止→再開のリードタイムも長くなってきてしまっていますが、もう一度、更新していきます。今後は自身の業務へのアウトプットを意識した記事にしていこうと思います。そのため、より一層更新の筆は遅くなりますが、少しでも読んでくださっている方のタメになれば幸いです。

著者紹介

江尻 俊章(えじり としあき)
日本で最も早くからウェブ解析コンテルティングをし、大学との産学共同研究をもとにウェブ解析ツール「アクセス刑事(デカ)」や「シビラ」を開発。ウェブサイトに留まらないビジネスに踏み込む解析を得意とし、業績急拡大の事例を豊富に持つ。2000年株式会社環創業、現在代表取締役。2009年より一般社団法人日本ウェブデザイナーズ協会(JWDA)理事兼ウェブ解析&リサーチ委員会委員長。2010年よりJWDA認定資格ウェブ解析士を企画 ※Amazonの著者紹介より抜粋

本書は著者が企画している「ウェブ解析士」の認知度を高めるために書かれた一冊だと思います。そのように感じた理由は、読み手がサイト制作会社の担当者やウェブコンサルタントを想定していると推測される書き方が散見されたためです。しかし、実用的な内容もふんだんに盛り込まれていましたので、ウェブ担当者として参考になりました。

私はまだ実施していませんが、購入すると「ウェブ解析士診断」Webテストを受けることができます。

こういった方にオススメ!

→本気で事業の成果につなげたいウェブ担当者 ※Amazonからそのまま抜粋(笑)

よくある実践書と同様に本書を読むだけで事業の成果が上がるといった魔法の一冊ではありません。本書の中でも指摘されていますが、本書で書かれている手法を用いて自事業の成果を整理し、ウェブと結びつけることが肝になります。

自分なりに本書の要点をまとめてみました。本書は入門となっていますが、ある程度はウェブの知識を持っていないと理解が難しい箇所もあると思います。本書のメインテーマであるKPIの理解ついては何度も読み返すことをオススメします。

■ウェブ担当者に関して
・ウェブ担当者はウェブ解析を事業の成果に結びつける責任がある。
・そのためにはウェブという視点から離れて、企業全体、事業、課という視点で見る必要がある。
・ウェブ解析を事業の成果につなげる人がいない、つなげる説明ができる人がいないことがウェブ業界の問題となっている。
・レポートは見る人の立場に合わせて作成することが大切である。例えば、事業部長にとって価値あるレポートはウェブやアンケートによるサービスに対する顧客の声である。

■ウェブ解析に関して
・ウェブ解析をビジネスの視点から行えることが重要であり、基礎である。
・ウェブ解析の業務は、①解析ツールを見ること、②レポートを作ること、③対策を考えて施策立案することの3つに分類され、①10%②30%③60%の割合で取り組むことが理想的である。
・ウェブ解析のデータは精度を求めれば求めるほど誤差が増える。
・仮説検証によってウェブ解析の正確性や信頼性を高めていく。

■KPIに関して
・KPIはウェブ解析と事業の成果をつなげる接着剤である。
・一度で正しいKPIが見つかるのは稀である。
・成果につながらないKPIは適宜変更する。
・KPIが役割を果たすには「単純明快」が重要である。
・KPIを回すためには、①納得感、②自信、③定点観測の3つの要素が大切である。納得感は接着剤としての納得度、自信は定点観測の継続により培う。
・KPIを達成した時に何が証明されるのかという仮説を持つことが重要である。
・KPIは仮説をもとに立てたものであり想定と違っていれば、「KPIの立て方が問題」ではなく、「なぜ想定した仮説は間違っていたのか」あるいは「なぜKPIは仮説を証明できなかったのか」を議論すべきである。

■他社事例について
・人気のないカテゴリーのページを全て閉じてしまうことによって事業の選択と集中を実現する(リロケーション会社の事例)
・今までウェブを活用できていなかった「自社の強み=既存顧客の愛」をコンテンツにして新規顧客開拓(サプリメント会社の事例)

■その他メモ
・マーケティング活動は調査活動でもある。もしくは調査活動を意識したマーケティング活動をすることで博打のような施策の実施を回避することができる。
・費用対効果をギリギリまで追い込むような指標は、確かにわかりやすいし大切だが、それだけでは先がなく、「費用を下げて成果を下げる」という動きしかとれなくなる。
・想定した成果を得られない時に「KPIの立て方が間違っているのではないか」という議論はナンセンスである。
・営業に「○○というキーワードでGoogleで5位だったのが3位になった」と伝えるよりも「□□会社が△△というページを見ていたよ」と伝える方が喜ばれる。
・CRMではRFM(Recency:最終購買日、Frequency:累積購買数、Monetary:累積購買金額)分析やLTV分析によって顧客を分析することが重要である。

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