キーワードは「目標」「自尊心」「努力」 – 『成功をめざす人に知っておいてほしいこと 』

キーワードは「目標」「自尊心」「努力」 – 『成功をめざす人に知っておいてほしいこと 』

成功をめざす人に知っておいてほしいこと

リック・ピティーノ ディスカヴァー・トゥエンティワン 2010-10-21
売り上げランキング : 61814

by ヨメレバ

★★★★★★★☆☆☆


久しぶりに自己啓発本を読みました。仕事を通して悩んでいる時に読むと新しい発見があります。また、経験や知識を得て読みなおすことで得られることもあるということを実感します。

著者紹介

リック・ピティーノ(Rick Pitino)
アメリカのバスケットボールの監督。マサチューセッツ大学を卒業後、指導者として研鑽を積み、ケンタッキー大学を全米学生選手権で優勝に導くなど数々の業績をあげる。
その後、NBA(全米プロバスケットボール協会)のニューヨーク・ニックスのヘッドコーチを経て、名門ボストン・セルティクスのヘッドコーチ兼シニアディレクターに就任。
人間心理に対する深い洞察力と傑出した指導力は、「タイム」誌や「ニューヨーク・タイムズ」紙で賞賛される。
現場での指導のかたわら、企業を対象に能力開発や組織論の講演活動もしている。

こういった方にオススメ!

→世の成功者の成功の理由を知り、自分の人生に活用したい


総評

アメリカのバスケットボールの監督として多くのスターを育ててきた著者が、成功するために必要なことについて書いています。バックグラウンドがバスケットボールなので、ビジネスとは直結しにくい内容も一部ありますが、基本的には人生全体を対象として考えられる示唆が散りばめられています。ベストセラーとなっているような成功本と比べるとボリュームは少ないですが、個人的にはコンパクトにまとまっていてじっくり考えながら読むことで新しい考え方を手に入れることのできる一冊だと感じました。

抜粋と感想

・ひたむきな努力なしに成功する方法というのは偽物
・重要なのは、自分がひたむきに努力していると確信すること
・これで十分だと思っても、さらにもっと努力すること

当たり前のことだと思える人はすでに成功しているか、成功に向かって努力ができている人です。私は弱い人間なので、ひたむきな努力をしないといけない時に、近道や楽ができる方法を探してしまう癖があります。ひたむきな努力をしていることを自分自身が認めてあげることで、今の努力が成功に向かっていると確信を持つことが大切だと教えてくれます。

・自尊心とは「謙虚な姿勢で自分を尊敬し信頼する姿勢」
・高い自尊心は大きな業績につながる
・自分を疑わず、信念を持って職務をまっとうする
・自尊心は自分がそれに値すると確信できて初めて本物になる
・自尊心が高まれば自分への要求も大きくなる

自尊心(=プライド)が高すぎると良いことがないという思い込みが邪魔をして、自尊心を低く設定して卑屈になることで、結果として本当に向き合わないといけないことから逃げていたことがあったと反省した箇所です。自尊心を高く持つということは自分への要求が大きくなることです。つまり、現状の自分に言い訳をせず、より良くするためにはどうすれば良いのかを真剣に考えることができることです。

・夢の内容を具体的にする=目標
・目標は優先順位を決定してくれる
・先延ばしにしたいことをやり遂げるよう自分を律することが、自分が弱味を克服するために努力していることを実感させる
・短期的目標に向かって努力することは、自分を強くするための訓練

夢の内容を具体的にすることは短期、中期の目標に置き換えて、そのための手段を明確にし実施していくことです。過去を振り返ってみても夢に向かってしっかりと計画を立てて取り組んで来れていなかったのは、夢を目標として認識せず、夢のままで終わらせていたことが一番の原因だと痛感します。自分の夢は何なのか、夢を実現するためにはどういった目標を設定すれば良いのかを考えていかないと惰性で生きていくことになるという不安があります。

・精神力とは気持ちが乗らない日でも努力すること
・仕事のプロは集中力を乱さず、いつも高いレベルで働くことができる。

前段で書かれているような、自尊心を高く持ち、夢を目標に置き換えて努力ができる状態になれば、集中力は自然とついてくるものだと考えています。逆にそれらがしっかりと設計できていないと、集中力を高めることにフォーカスして努力をしてしまい、何のために集中力が必要なのかを置き忘れて本末転倒なことになってしまいます。

・したくないことを真っ先にする=すがすがしい気分で仕事をするコツ

LifeHackのようですが、したくないことを真っ先にできる人は周りを見てみても仕事のできる人です。本当に重要なことは何かが明確に見えている人は、短期的な嫌なことに目を向けず、どういった成果につながるのかを冷静に判断し取り組める人だと思います。

・卓越性の追求が短距離走ではなくマラソンであり、潜在能力を最大限に発揮することに時間の制限がない

卓越性の追求をしていくことは、技術の陳腐化が加速度的に進んでいくフラット化した世界では本当に重要なことです。どの分野で卓越性を発揮するか考えられるだけの経験と知識がないため、目の前にある役割と出すべき成果に対して全力投球で取り組み、卓越性を高めていきたいと考えています。

本書を読むと、今の自分のできない理由が明確になり、落ち込みもしますが、逆にひとつひとつできていないことをできるようにすることで成功に近づけると考えて努力していきたいと感じた一冊でした。

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