仕事をこなしてしまっていませんか? – 『考え抜く社員を増やせ!』

仕事をこなしてしまっていませんか? – 『考え抜く社員を増やせ!』

考え抜く社員を増やせ!―変化に追われるリーダーのための本 考え抜く社員を増やせ!―変化に追われるリーダーのための本

日本経済新聞出版社 2009-11
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おすすめ平均

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★★★★★★★★★★


前回の更新より時間が空いてしまいましたが、予告通り『考え抜く社員を増やせ!』の書評を投稿します。評価でも10点満点中の10点をつけているように、自身にとって非常に気付きの多い良書でしたので、同僚や先輩にも回していました。結果として手元に戻ってくるまでに3週間もかかってしまいました。

冒頭から「毎日どう対応するか、仕事をさばいてばかりいませんか」という問いかけにドキリとさせられます。現在のビジネス環境はコンピューターの普及により情報伝達スピード、情報処理スピードが飛躍的に向上した結果、 仕事量が増え、さばき切れない量の仕事を一人一人が抱えるようになってしまったと言われています。

私が勤めている会社も仕事量は増えているのですが、勤務時間の管理は徹底されており、如何に時間内に仕事をし、成果を上げるかが重要視されています。効率化を追求することが社内文化として形成されていると言えます。私は、そのことに大きな疑問も持たずに日々の仕事に取り組んでいましたが、本書を読むことでハッとさせられることが多くありました。

◆こんな人にオススメ◆
・いかに多くの仕事を短時間で処理することができるかが仕事ができる条件だと思っている
・業務の改善を多くしているのに一向に成果が出てこなくて悩んでいる

はじめにも書きましたが、現在の会社では効率よく仕事を処理し、多くの仕事ができる人が評価されがちになっています。しかし、その仕事が目標(ゴール)に対して最適な手段でなかった場合は、多くの無駄が発生してしまっている可能性が高いです。

本書は、株式会社スコラ・コンサルタントというコンサルティング会社のプロセスデザイナー代表である柴田さんが執筆されています。プロセスとは業務のプロセスのことを指し、デザインとは設計のことを指しています。つまり、業務設計を最適化するためのコンサルティングを行っている会社です。

本書の内容も、架空の会社にて役員向けにコンサルティングを進めていくストーリーをもとに解説を交えながら進んでいきます。ストーリーのはじめ、コンサルティングを受けている会社の部長が、漠然と個々が感じる会社・業務の問題を話し合うミーティングに対し、「研修に意味がない、時間の無駄である」という発言をします。

これの意味していることは、時間と仕事に追われていることへの対処方法として、問題を短時間で明確化し、解決策を迅速に決め、実施していくという流れが染みついているため、このプロセスから外れてしまうと「無駄な時間を過ごしてしまっているのではないか」「他にも今やるべき仕事があるのに」といった罪悪感や不安、焦燥感につながってしまうということだと述べています。

会社から成果を上げることを強く求められる結果、今していることが直接成果に結び付くとわかりにくい場合は、時間を無駄に感じてその場から離れて自身の仕事に戻りたくなる衝動に駆られるという経験のある方は多くいらっしゃると思います。

本書で書かれていることを私なりに要約すると、考えないで目の前にある施策をこなしていくことはゴールへの最短距離ではない可能性が高く、それを避けるためには、しっかりと問題の根本から考える時間、メンバーを用意し原因の本質を見極めて最短となるルートを見つけ出すことが重要である。となります。

そうはいっても毎日毎日、仕事と時間に追われている中ですぐに「よし!わかった!」と実践することは難しいことではありますが、少し立ち止まって考えることが大切だと自分を戒めることのできる一冊でした。 

◆トラックバックさせていただいたブログ記事◆
磯輪日記 – 『考え抜く社員を増やせ』
無垢の木材で造作材をつくる枠屋の日記 – 「考え抜く社員を増やせ!」
1日3冊ビジネス書 – 考え抜く社員を増やせ!
a monkey between 0 and 1 – “考え抜く社員を増やせ”を社員から読まされた事(笑)
毎日スキルアップ通信ブログ – 考え抜く社員を増やせ 

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